おっさん's だいありー

主にバイクのこととか、ランニングのこととか、Jリーグ・FC東京のこととか

そんな父と子の一コマ

 普通どちらかがどちらへと合併統合されていくもんなんでしょうね。そういう
意味では我が家はあくまでもそれぞれが好き勝手のばらんばらん(笑)。あ、いえ
ね、いわゆる趣味というか興味の対象物についてのことです。

 私は今更言うこともありませんがいわゆる「コレ」ですよね。ちなみにうちの
長男は毎週末地元の少年サッカーチームでいわゆる「サッカー」に興じています。
ついでに言うと、兄ちゃんがサッカーやってれば自ずとボクも!となるのでは?
の次男暴。ところが「サッカー嫌い!やらない!」ともっぱら好んで水泳教室に
通い「ボクはスイミングがんばるの。」と自己主張する彼。そして最後に控えし
我が家のボス=オカミサンは長男クンの通うサッカーチームで親が持ち回りの
「学年リーダー役(世話役)」をこの1年間やることになり長男クン共々毎週末あ
れやこれやと駆けずり回っています。
 そんなわけで我が家は1:1:2により「サッカー」中心で動いているようで
す。

 さて先日の日曜日もサッカーの試合で揉まれてきたであろう我が家のお坊ちゃ
まくん。私もほんのちょこっと覗いてきましたが、ま、彼の働きぶりは相変わら
ずのようで、お父上としましては「観ない方がいいかも~」と思ったので早々に
退散してきたのでした(笑)。「なぜ観ない方が」と??それは、どうしても自分
の子供は厳しい目で見てしまうという、こればかりはいかんともし難く…(笑)

 そんなわけで一足先に帰宅した私はとっとと自分のバイクを引っ張り出し作業
を始めていました。プライベートマシンのNSR50、例の赤いヤツです。どうも
こうも相変わらず高回転域が伸びずめちゃ遅マシンをなんとか復活させてやろう
とこの間からしったもんだしてるのですが…。
       (http://blogs.yahoo.co.jp/yoro_zoo/folder/349591.html 参照)

 昼飯も食わずバイクと格闘している私のところへとぼとぼとサッカーボールを
小脇に抱えお坊ちゃまくんが近づいてきました。
 「どしたん?もう昼飯は食ったか?」
 「うん、食べた。」
 私が小難しい表情しながらあれこれバイクを舐め回している傍らでお坊ちゃま
くんは所在無さげにボールと戯れています。彼の魂胆はわかっているもののそれ
をスルーしながら作業を続けています。

 結局不調箇所は直らず「ま、いっか。また今度」腹も減ったし片付け始めまし
た。するってぇと「待ってました!」とばかりに言い寄ってくるお坊ちゃまくん。
 「ね~ね~、おと~しゃ~ん」
 だいたいコイツがなにかを頼みたい、してもらいたいときに擦り寄ってくると
きの甘ったるい呼び掛けの言い回し。この「・・・しゃ~ん」でデレデレデレ~
と纏わり付いてくる。
 「てめぇ、気持ちわりぃーって。4年生だろがっ」
 「おと~しゃ~ん、サッカーやろう~」
 試合後にそんな余力があるのなら全て出し切ってきやがれ!と思いながらも、
まぁ結局は言ったんですが(笑)、でも恐らく試合では数えるほどしかボールタッ
チしてないでしょうからここでその憂さを晴らさせてやろうかしらと、、、ホ~
ント、私ってば良いお父上でいらっしゃいますこと♪ヾ(--;)ぉぃぉぃ

 「んじゃ、昼飯食ったらね。その前にここ片付けるから」
 がさごそ片付け始めたところでお坊ちゃまくんがポツリと。

 「オトーサン、なんでバイクなんか好きになったの?」

 そもそも「バイクなんか」ときたひにゃ、つまりはコイツ全くバイクになんぞ
に微塵の興味もないっつーことの証かと(汗)
 「てめぇ、本当にオレの息子か?」
 「あぁ、教育完全に間違ったか・・・?!」
 ぐるぐるぐるぐる私の頭の中で一抹の寂しさを交えながら回る私の思い。そこ
で苦し紛れ?悔し紛れ?での反撃を。

 「キミは、なんでサッカーなんかやってんの??それと同じだね。」

 キャブレターの中のガスを抜く為にしばしエンジン掛けたままにしておいたの
ですが、やはりそんな彼にも多少の「血」のカスくらいは残っているのでしょう
か?「ぶぃ~ん、、、ぶぃ~ん =333(←あ、コレ煙っす 笑)」とアクセルを
煽りながらご満悦?最後はNSR50に跨って、ハイ、ポーズ♪
 あんなチビっちゃいNチビも彼にとってはスーパーバイク。両足つんつんでよ
うやく地面に届くって感じです。しかし先日、例の9時間耐久レースのアノ場を
席巻していたのがこんな感じのチビッコ衆だったなんてなんとも不思議なもので
す。

 「キミとおんなじくらいの子がこの間レース走ってたけど、めちゃくちゃ早い
んだよ~。オトーサンだって全然叶わないんだから。」

 「んじゃ、ボク、今度勝負したい!!・・・・・あのマラソンで。」(私、大笑)

 そう、彼が言っているのはその9耐名物?例の予選、「15分間耐久リレーマラ
ソン」です。一度だけそのときは「チョイノリ4耐」だったのですが彼にも予選
出走手伝ってもらったことがありまして、それ以来結構彼のお気に入りになって
いるようです、そう、あのマラソン予選が。物好きというか・・・(笑)。
 ところがいつもサッカーの練習&試合と重なってしまいそれっきりになってい
たのですが、しかし次回8月28日はもしかしたら予選手伝ってもらえるかもし
れないのです。

 父親が息を切らし血相変えたマジ走りの渾身のバトンを我が息子に手渡し託し、
それを受け継いだ息子もまたその渾身のバトンを次のメンバーへと繋いでいく…。

 普段の生活においてなかなかこういうシチュエーションって少ないですからね、
ある意味かなり貴重な体験を私はさせてもらっているんじゃないかなと結構この
なんつーか、冗談のようなこの「予選」をありがたく思っていたりする私です。

 つまりなんですか、「父と子のふれあい」ってぇやつですかぃ?
 ははははは、、、この私がこんなこと思うなんてねぇ~~~変われば変わるも
んですのぅ~。すっかり父親の心境ですね。ヾ(--;)ぉぃぉぃ...そのものやろ!

 ちょっと遅い昼飯後に約束通りお坊ちゃまくんとサッカーに興じました。んが、
しばらくすると我が家の総大将から緊急招集が掛かりまして、、、「買い物へ連
れて行けーっ!」との勅命により車に全員乗り込みなにやら買い出しに出掛けた
のでした。そういや奇しくもその日は・・・「父の日」だったっけかな~(遠い
目)

 父の日だというのに普段以上にこき使われた気がしてならない??どうにも腑
に落ちないな~??と疑問を抱きながらハンドルを握っていた我が家のトーサマ
だったのでした。

 「おとうさん おしごとがんばってね」

 その晩、お坊ちゃまくんはそんなメッセージを書き記した紙を私に手渡しまし
た。普通はそれだけでとてもありがた~く思うところでしょうが、ひねくれもの
の我が家のトーサマは、、、
 「"ありがとう"とかのメッセージはないのかね?これはひたすら仕事だけがん
ばれー!ボクらを養えーっ!ってことかいな?」
 「おまけに裏は落書きしてあるようなゴミのような画用紙だし・・・」

 ・・・とか心の中で思いながらも面と向かってはもちろん「ニコッ♪どうもあ
りがとうね~」と。

 ま、一応我が家は平和なようです。・・・少なくとも表面的にはね(爆)