おっさん's だいありー

主にバイクのこととか、ランニングのこととか、Jリーグ・FC東京のこととか

パンク修理剤について思い出話。

 パンク修理剤の話で思い出したついでの昔話です。

 それはかれこれ16,7年前のことです。早朝から仕事で横浜は金沢八景方面へバイクで向かっていた時のことです。
 そのとき乗っていたのは1100カタナ。環八通りから第三京浜へ入り、まぁなかなかいいペースで走っていたことかと思います。何故ならば当時の私が時間に余裕をもって出勤の途についていたとは到底思えないからです(笑)。

 終点の保土ヶ谷料金所に到着し料金を払おうとしているとき、なんとなくみょぉ~にいつもより地上が近いような気がしました。足つきがよろしく・・・。いざ走り出すとこれまたみょぉ~後がにゅるにゅるぅ~と左右に振られているような気がします。ハッとして後ろを振り返ると・・・シャコタンブギ♪(笑)。リアタイヤ、ぺったんこですよ。慌てず急がずゆっくりとそのまま目の前の保土ヶ谷パーキング(改修工事前のです)に入り状況を観察してみました。

 一目で コ レ ダ ナ とわかるような恐らく2,3mmはあるような風穴が開いてました。当事者(釘)の存在は見当たらず。恐らくはかっ飛んでいた最後の最後で力尽きて抜けてしまったのでしょうか。いやはや、それまででもなくこれからでもなくてホントそこでよかったと思いました。

 とにかくその場は仕事先へ急行することが第一でしたので、心配ながらもそこのパーキングの片隅に止めさせてもらい、訳を話して売店の裏口から一般道へ出させてもらいました。たまたまバス通りだったのでバスで横浜駅に出て、電車で金沢八景まで行きまして、ひとまず仕事のことは無事に対処できました。

 さて問題は帰りです。もちろんなんとかしてバイクを引き取って帰りたい。当時の第三京浜ったら夜な夜なカスタムバイクやらで大賑わい~!の真っ只中だったもので、そんな連中のこれまた真っ只中にポツーンと放置プレイでは一体夜が明けるたびにどのような姿へ変貌していくのか・・・そんな怖いことできませんってば。

 そんなわけで、帰りは来た道とは反対に横浜駅まで電車で来て、さてはてバスはどこから乗って、バス停はなんていったっけ???(爆)。ま、いっか。大したことなかろう。歩いていくべさ。てくてくてく。
 当然手ぶらでバイクの元へ辿り着いたってパンクしているタイヤが直っているわけもないので道中あれこれ思案してました。

 「そうだ、アレ使ってみよう」

 そう、アレとはアレでした。「ボンベ式のパンク修理キット」
 この当時既にあったみたいですね(笑)

 さてさてどこで売ってるかな??これがすぐに見つかったのか、はたまた難儀したのかは定かではありませんが途中のガソリンスタンドでそれを見つけ早速購入しました。

 先はまだまだ長い・・・。バス停を探すという努力をすればいいものを、歩くとなったら意地でも歩く。なんとまぁ意地っ張り。
 途中なんと目の前で起った事故に遭遇。赤信号で停止したオナゴ運転の車に後からお兄ちゃんライドの原チャリ(確かNS50あたりだったかと…)がぶつかりひっくり返る。オカマ掘ったのね。私は急いでそのひっくり返ったお兄ちゃんの無事を確認しバイクを引き起こし路肩へ寄せてあげました。そんなたいした衝撃ではなかったようで、バイクもキックの鬼!でエンジンも息を吹き返しました。
 自分が掘られて言ってみれば被害者であるそのオナゴは、しかし事故ということにかなり動揺しパニクっている様子だったので状況を説明してあげて、一応警察呼んで後々トラブルにならないよう事故証明だけは取ってもらった方がいいよとアドバイスしてあげて・・・

 ・・・なんて他人のお節介焼く前に今の自分のことを超心配しろよっ!?

 タイヤ修理剤を手にその場を後にした私は、結局最後まで、保土ヶ谷パーキングまで歩いて辿り着いたのでした。
 既に辺りは暗くなっていました。急いでバイクのリアタイヤにパンク修理キットをセットして。。。

 ぷしゅぅ~~~~

 じゅぶじゅぶじゅぶじゅぶ・・・・・

 エアと一緒に例の白い泡状の補修剤も注入されていきます。

 と こ ろ が ど っ こ い っ

 ぬわんと!!

 やはりドでかかったのでしょう穴が。風穴からみるみるうちに泡が噴き出てきます。
 もうね、次から次へと。それはどうも果てしなく・・・。

 結局、ボンベ一本分の注入されたエアはそこの風穴から大気開放され、そしてその白い泡の補修剤も以下同文。いやいや、それ以上に始末が悪い。ボンベ一本分の白い泡が穴から出てきて辺り一面あわあわあわであわわわわっ( ̄□ ̄;)

 そんなわけで、せっかく高い金払って購入し、道中せっせと歩いてきた、この私の努力は文字通り、水 の 泡 となった瞬間です。

 ◇◆◇

 このあと私はどのようにして帰ったんだろう??あまりの衝撃とショックとでイマイチ記憶が希薄だったのですが、なんとかそれらの糸を手繰り寄せていくうちに思い出しました。

 あぁ、こんな結末にほとんど唖然呆然。またバイクをここに置いて、横浜に出て、そこから電車で帰るしかないよなぁ・・・。でももう力尽きたよな・・・。

 なんてパーキングの片隅で途方に暮れていると・・・私を呼ぶ声??

 なんと、私の当時のバイク仲間(彼氏&彼女)がたまたま車でそこに乗りつけていたという。

 あぁ、神さまぁ~♪

 捨てる神あれば拾う神ありとはホントよく言ったものですね。

 ラッキーっ!

 彼らのことを神と崇め奉り、もちろん家まで乗せていってもらいました。

 タクシー代は、「じゃがべーくん」(笑)

 ◇◆◇

 結局そのときバイクのパンクについてはどうすることもできなかったので、その日は泣く泣くそこに放置して帰り、後日行きつけのバイク屋さんに引き上げてもらいました。タイヤ自体もう寿命間近だったので新品交換しました。
 今だったらもっと簡単にできるパンク修理キットはたくさんありますからね。 私ももう少し頭を使ったと思いますデス(笑)

 とまぁ、そんな苦労した経緯があったものですから、先日車のタイヤのときも「どうせダメだろうな~」とその効果のほどを半ば諦めていたのでした。

 それはつまり、ひとえに私の使う箇所の見極めが甘かった!?ということだったのかもしれませんね。製品が使い物にならなかったのではなくて、自分自身が…(以下略w)

 使用上の注意をよく読み、用法用量を守って適切に使いましょう~。