おっさん's だいありー

主にバイクのこととか、ランニングのこととか、Jリーグ・FC東京のこととか

走馬灯。

「オトーサン、表のアレ、処分しといて~」

「あいよ~」

外にホコリまみれで放置されていたコレを手にしとりあえず車に積み込み職場へ。

コレ、というのは「アンパンマンカー」。うちのお坊ちゃま達、幼少の頃のご愛用品だったやつです。
さすがにね、幼稚園も年長組さんになれば乗っているはずもなく・・・(笑)

さてと、どう処分しようかね~・・・と思いながらまじまじとホコリまみれのアンパンマンカーを見ているうちになんとなく綺麗に拭き掃除を始めている自分。雑巾で拭いているうちに、まさに文字通り走馬灯のようにその当時から今までの記憶・思い出が頭の中を駆け巡って行きました。そのどれもこれもがなんとも懐かしく、なんとも愛おしい・・・

このアンパンマンカーが我が家に来たのは、うちの長男クンが生まれたばかりの頃。
その当時の私のバイク友達が出生祝いに贈ってくれたものでした。

生まれたばかりの赤子にいきなりコレかよ??と思いつつ、その当時の私たちには彼がこのアンパンマンカーに跨り走らせる日が来ることなんてまだまだ信じられませんでしたが、しかし早くそんな日が来るといいなぁ・・・と心から願ったものでした。
布団の上に寝転がるしかできていない長男クンの枕元には私たち親の願いをこめてこのアンパンマンカーが置かれていたのでした。

な~んていっているうちに、あれよあれよでコレですよ~(笑)
そしてコレとコレとで、ソレですよ~~(笑)

長男クンが華麗にテールスライド~ドリフト走行を決めて爆走していたアンパンマンカーも、それが次ぎのオーナー次男暴へとそのステアリングが譲り受けられていったわけですよ。ま、そこいらへんが常に上からのお下がりで場繋ぎの宿命である次男の悲しい運命ですね。

そんなわけでかれこれ11年間、最後にはホコリまみれでお役ゴメンなわけです。オツカレサマの思いをこめて、せめて捨てる前に綺麗な姿で眠りについてほしいなと、おもむろにせっせと掃除をしてあげました。
凝縮されたナニカがきゅぅ~んと胸の奥の方をくすぐってきます。
いちいちそんなもんに立ち止まっている場合ではありませんね。まだまだ闘いはこれからも日々繰り広げられていくんですよね。もちろん彼ら当事者たちはそんなことコレっぽっちも思ってないでしょう。親が懐かしい懐かしいと立ち止まり感傷に浸っている事柄は、子らにしてみれば単なる通過点であり通り過ぎた後は振り返りもせずに真っ直ぐ前を見て爆走していくのみです。

親になると、いちいちなにかにつけて立ち止まり後を振り返り、自分が歩いてきた足跡を眺めていたりして・・・でもそれが結構楽しかったりするんだなぁ~

おい、オレ!とりあえずココまでゴクローサンな。
まだまだ先は長いぞ、がんばっていってみよーっ

なんてね。


アンパンカーを眺めながら、ちょいと物思いに耽ってしまいましたとさ(笑)



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